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あくまで個人の感想です。

SIerのSEからWeb系エンジニアに転職して良かったこと

Web系企業に転職して数ヶ月経ちました。それなりに忙しいし自分の技術力不足を痛感することもありますが、自分のやりたかったことはできていると感じます。 今回は、SIerのSEからWeb系エンジニアに転職してみて良かったと感じたことを紹介します。


もくじ



コードを書くことに時間を割ける

SIerの客先常駐先で開発メンバーとして仕事をしていたときもそれなりに開発(プログラミング)の経験はつめていました。ただ、ことあるごとにExcelの報告資料や進捗資料、設計書の作成が求められるため、1日のうち実際にプログラミングしているのは2〜3割程度の時間でした。とにかくExcel設計書至上主義でしたので、バグがでてもまずは設計書の確認・メンテナンスが必要でした。

これまで経験したSIerの現場は全てウォーターフォールでの開発なので、最初の設計フェーズで参画した場合はただExcel設計書の作成だけやることもあって、まったくコードを触らないこともありました。頑張って長期間膨大な量のExcel設計書を作っても、いざ開発を始めるとその通りに作ることができないためExcel設計書のメンテナンスと開発を平行して行うというかなり面倒くさい作業をやっていました。

一方、Web系ではとにかく開発に多くの時間を割けています。もちろん設計書の作成もありますが、基本的にはプロトタイピングしたりコードを前提としながら設計していくので、机上の空論みたいになることはないです。とにかくコードを書いて動かして仕様を確定させていく感じので、「これ本当に動くのか?」みたいな不信感なく開発を進められます。また、適宜リファクタリングを行なってコードの可読性を良くすることも当たり前のようやります。SIerの時はリファクタリングに時間を割くことは1秒もありませんでした。



自分の好きな環境で開発できる

SIerにいる時は支給された1台のノートPCのみで、好みのマウスやキーボードは仕様不可、エディタも指定といった感じで自分のやりやすい環境で開発をさせてもらえませんでした。そもそも支給されるノート PCも貧弱なスペックの場合が多く、とにかくストレスがたまる環境でした。Javaでの開発であればIDEEclipse一択(バージョンが古い、勝手に新しいバージョンは使えない)で好みのプラグインとかも入れるの禁止でした。

一方、Web系エンジニアの仕事では自分の好きなエディタを使え、マウスやキーボードも自由に選択することができます。ノートPCも最新のMacが支給されるので非常にありがたいです。外付けディスプレイもあるので大画面で開発できます。Web系エンジニアであればこのような開発環境は当たり前かもしれませんが、SIerの客先常駐の現場ではなかなか無いと思います。こういったことにこだわりがある人はSIerの客先常駐SEではストレスがたまる恐れがあります。



社内勉強会などエンジニアの活動が活発

開発しているWebサービスの仕組みや扱っている言語・ミドルウェア等に関する勉強会や、最近流行りの技術や参加した外部勉強会の共有会など、エンジニア間で情報共有する活動がかなり活発に行われています。

私が経験したSIerの客先常駐の現場では、このような技術関連の勉強会は皆無でした。システムの業務仕様に関する勉強会が時々あるくらいです。そもそも技術に興味のあるSEはそれほど多くはありませんし、コードが読めない・書けない人も多いので技術的な勉強会なんて主催する人はほとんどいません。最新の技術動向を扱っても担当しているプロジェクトに役に立つことはほぼないので仕方ないかもしれません。

エンジニアとして技術力を向上させるための風土や環境は、やはりSIerのSEよりWeb系エンジニアの方が恵まれているように感じます。






SIerが合う人とWeb系エンジニアが合う人がいると思うので一概にどっちが良い悪いとは言えませんが、「好みの環境でコーディングして技術力つけたい」という人はSIerのSEは向いていないと思います。

おしまい